ゴミ屋敷という言葉から連想される光景は、人によって様々ですが、その深刻さを測る最大の尺度は間違いなくゴミの量にあります。清掃業者に依頼する際や、自力での片付けを検討する際に、まず直面するのが、一体どれほどの物量がこの空間に詰め込まれているのかという問いです。一般的な住宅の片付けとは異なり、ゴミ屋敷の場合は床が見えないのは当然として、胸の高さや天井近くまで物が積み上がっていることが珍しくありません。このような状況でゴミの量を把握するためには、床面積だけでなく、空間の体積、つまり立方メートルという単位で考える必要があります。例えば、六畳一間の部屋に膝の高さまでゴミが溜まっている場合、それだけでおよそ四立方メートルから五立方メートルの体積になります。これが天井付近まで達していれば、その三倍から四倍の量を見積もらなければなりません。ゴミの量は、見た目の体積だけでなく、その密度によっても大きく変わります。雑誌や新聞などの紙類が積み重なっている場合は、見た目以上に重量が嵩み、運び出しの労力や処分費用に直結します。一方で、空のペットボトルやコンビニ弁当の容器が主体の場合は、体積は大きくても重量は比較的軽めですが、袋詰めにする際にかさばるため、結果として大量のゴミ袋が必要になります。正確なゴミの量を推測するためには、まず部屋の隅から中心に向かって、どの程度の高さまで物が堆積しているかを数箇所で計測し、平均的な高さを割り出すことから始めましょう。また、クローゼットや押し入れの中、さらにはベランダや庭といった屋外に放置された物の存在も忘れてはいけません。ゴミ屋敷の片付けにおいて、ゴミの量を過小評価してしまうことは、作業時間の不足や予算オーバーを招く最大の原因となります。まずは冷静に、空間全体を一つの箱として捉え、その中にどれだけの密度で物が詰まっているかを客観的に観察することが、再生への確かな第一歩となるのです。
ゴミ屋敷のゴミの量を正確に見積もるコツ